蝉散
カナカナと鳴き声が聞こえる頃、ある小さな村で事件が起きた。 当時村で管理されていたウィルスの拡散により、 村にいた全員が死に絶えてしまったのだった。 死亡直前に発生するまだらな発疹から、 そのウィルスは通称「班雪(はだれ)」と呼ばれ恐れられた。 それから15年の年月が過ぎた。 ここは日本でも点在する細菌や化学物質を主に扱う研究所の一つ。 地下では非常に限られた少数精鋭での重要な研究がひっそりと行われている。 悪用されれば街や国だけではなく世界が滅びる、危険なもの。 だが、毒と薬は表裏一体。 世界を救うも滅ぼすもそれを人がどう使うかなのだ。 2030年8月19日。 辺りの空気が熱で揺らぎ、蝉しぐれが響き渡る。 そんな世界とは隔絶した、不気味なくらいに静かで徹底的に管理された空間。 しかし、その静寂は突如けたたましい警告音と共に切り裂かれる。
作者:幸田幸
参加人数:7人
所要時間:270分
料金:5,500円
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