つわものどもが夢のあと

青空に突き抜ける快音が、僕たちの青春に終止符を打つ音だった。 揺らめく陽炎(かげろう)、頬に滴る汗の味、場内を震わせるブラスバンドのメロディと、それをかき消さんばかりの大歓声。 球場に犇(ひし)めくすべての視線を一身に浴びながら、その白い放物線は高く、遠く、力強く伸びていく。 呆然(ぼうぜん)と、それが総立ちの観客席へと飛び込んでいく光景を、僕たちはただ見送ることしかできなかった。 九回裏の逆転ホームラン──僕たちのサヨナラ負けだった。 ──県大会の決勝戦。甲子園への切符(きっぷ)をかけた大一番である。 その幕切れにふさわしい劇的な決着に沸く場内で、最初にそれに気が付いたのは誰だったのだろうか。 球場の真ん中で、あいつが倒れていた。 エースで四番でキャプテンのあいつ。僕たちの青春の常に中心にいたチームメイト。 超高校級の天才と称されるスタープレイヤー。 夏木草介が、マウンドの上で倒れていた。 炎天下による熱中症に思われたその悲劇は、やがて意外な展開を見せ転がり始める。 夢破れた少年たちの物語は、まだもう少しだけ終わらない──。 ※事前の野球知識は必要ありません。専用の冊子にて今回ゲームに必要な知識をわかりやすく説明しております。

作者:青鬼才

参加人数:8人

所要時間:180分

料金:4,000円

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